フランス渡航レポート<2022年3月>

フランスのモンペリエで3月21~27日に開催された「フィギュアスケート世界選手権」~そのうち、26日に行なわれた男子シングル(フリープログラム)とアイスダンス(フリーダンス)を観戦するために、ミラノから週末だけの小旅行をしてきました。

同じEU圏内の移動とはいえ、今もコロナ禍での規制は残っているため、今年3月現在の渡航や現地の様子をイタリアとフランスを比較しながら、簡単にレポートしたいと思います。

ミラノとモンペリエは距離にして670km程・・・陸続きなので車や電車で移動できないことはないのですが、いずれも最低7-8時間はかかるため、今回は空路で旅程を立てました。直行便はないので、エールフランス航空でパリ経由となります。

ミラノからモンペリエまでの地図
ミラノとモンペリエの位置関係

ミラノ⇒パリ/パリ⇒モンペリエがそれぞれ1時間半前後の飛行時間なので、乗り継ぎ時間を含めても全部で4時間ちょっとで移動できます。週末ということもあって、飛行機はいずれの区間もほぼ満席でした。

モンペリエ空港に降り立つ直前の機窓からの景色

実際の渡航に必要とされた手続きや書類ですが、航空会社(エールフランス)からは、事前にパッセンジャー・ロケーター・フォーム(以下PLFで表記)を準備しておくようにメールが届いていました。これは、このコロナ禍で、フランスだけでなくイタリア(昨年5月24日~義務化)でも採用されているシステムなので、個人的には日本からイタリアへ戻る際や、欧州内の旅行でも何度か用意しました。

入力項目が細かくて、航空会社名の他に便名/発着時間や座席番号まで入力する必要があるため、オンラインチェックインをしてから手続きとなります。割と時間がかかって面倒なのですが、入力を終えてフォームを送信すると、登録したメールアドレスにQRコードが送られてきます。

このQRコードは、空港でのチェックイン手続きの際に航空会社のカウンターで提示を求められるのですが、現地到着時にはこれまでも特にチェックは入りませんでした。つまり、フォームへの入力をしていることが重要で、万が一の場合には連絡が来ることがあるというものです。

実際に今回の渡航では、往路も復路もチェックイン時に確認されたのは有効なグリーンパス(ワクチン接種またはPCRの陰性証明書)を所有しているかどうかと身分証明書(日本人の場合はパスポート)だけで、カウンターの係員によると、フランスではPLFはもう必要なくなったと言っていました。

※但し、時期、航空会社、出発国/空港、係員によって対応が変わる可能性がありますので、くれぐれもご自身で直前に確認されることをお勧めします。

なお、日本からイタリアへ渡航される場合には当面(4月末までは確実に)PLFは必要だとされているので、次回のイタリア渡航情報についての投稿に説明とリンクを貼っておきます。

こちらでは、フランスへの渡航情報について参照リンクを以下よりご覧ください。

フランスの出入国措置について

在フランス日本国大使館HP

フランスへの渡航者に対する防疫措置

在日フランス大使館HP

マスクの着用について

イタリアでも今年の2月から屋外でのマスク着用義務がなくなっている(屋内はまだ必須)のですが、ミラノの筆者の生活圏内では、3月中も義務化が解除された屋外でもマスクを着用している人を多く見かけました。

ところがモンペリエに到着してみると、多くの人がマスク無しで歩いていることに最初は違和感を覚えました。もちろん、フランスでも空港や国内線の飛行機、市中のトラム等ではマスク着用義務は残っていましたが、街中では様子が変わります。

というのも、フランスではイタリアに先駆けて3月中旬には多くの規制が撤廃されていたからです。もっとも驚いたのは、出発までの時間を利用して入った美術館の入口で、「マスクは義務ではありませんよ...」と言われた時です。

ちなみに、イタリアではまだ屋内ではマスク着用義務が残っていますし、美術館はもちろんのこと、レストランやカフェでも店内での飲食の場合には有効なグリーンパスが必要です。

また、スポーツ観戦についても、イタリアでは4月中はグリーンパスが必要なのですが、フィギュアスケート世界選手権の会場では検温はおろか、証明書類の提示は何も求められませんでした。

フィギュアスケート世界選手権の会場への入口

そして、会場内の観客の様子はどうだったかというと、基本的にはマスクは着用するようにとなっていましたし、着用している人がほとんどでした。入場数の制限も撤廃されているため、客席はかなり混みあっていましたし、試合中には大声で声援を送るファンも多く、かなりの熱気を感じました。

2月に無観客で行われた北京オリンピックの様子とはまったく雰囲気も違い、選手たちもさぞ張り合いがあったのではないかと思います。⇦実際に選手たちからも歓声が励みになったとのレポートが上がっていました!

以上、簡単にレポートさせてもらいましたが、次回はイタリアへの渡航に関する現状について、最新情報をお伝え致します。

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投稿者プロフィール

舞緒 ルイ
舞緒 ルイ
2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。