イタリア渡航情報<2022年5月現在>

5月1日から海外からイタリアへ入国する際に必要だった、「EU パッセンジャー・ロケーター・フォーム(digital Passenger Locator Form (=dPLF)」が不要となりました。ただ、5月31日までは次のいずれか(ワクチン接種証明、治癒証明、陰性証明)が必要となります。

詳細は、イタリアの政府観光局が更新した案内が分かりやすくまとめられているので、以下からご覧ください。

日本からイタリアへの入国で必要となるもの(2022年5月~)

イタリア政府観光局

また、ワクチン接種証明や陰性証明は、4月まではレストラン・カフェでの店内飲食や公共交通機関で必要とされていましたが、これも5月からは不要となっています。(※一部の例外として、高齢者施設の訪問に関しては、今年いっぱい必要となります)

マスクはどこで必要?

マスク着用に関しても、5月から義務が解除されるかと言われていたのですが、こちらは一部の場所だけ6月15日まで延長されました。

以下の場所では、FFP2マスクの着用が必要なので、主に旅行者の方に関係のあるところを列挙しておきます。

  • 旅客輸送の商用航空機(国際線、国内線)
  • 州や都市間を結ぶ鉄道、バス、船舶、フェリー
  • 市内の公共交通機関(地下鉄、バス、トラム等)
  • 劇場、コンサートホール、映画館、娯楽施設、ライブホール
  • 屋内でのスポーツイベント

詳細については、日本大使館のホームページが更新されているので参照して下さい👇

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置(新たな保健省命令:マスク着用義務の延長)2022年5月1日現在

在イタリア日本国大使館HP

FFPマスクとは?

上で着用義務が規定されているFFPマスクとは、Filtering Face Pieceの略で、粉塵やエアゾルを濾過するための欧州基準の表示です。実際には、FFP1、FFP2、FFP3の3段階に分けられ、FFP1マスクは空気中の粉塵の80%、FFP2は94%、FFP3は99%を除去するとされています。米国基準のN95、中国基準のKN95は、FFP2とほぼ同等の濾過性能を有し、日本の規格基準ではDS2が相当します。

日本ではこのタイプのマスクはあまり見かけないかも知れませんが、ネットでは以下のように販売されているので、イタリアへ渡航予定の方は事前に複数枚を購入しておかれることをお勧めします!

飛行機に搭乗する際には、4時間おきを目安に交換するよう推奨されているので、一人当たり3-4枚は必要になってきます。

N95マスク同等 FFP2マスク(カラー:黒、グレー) 20枚セット 肌に優しいマスク 医療用 個別包装 高性能5層マスク カラーマスク オリンピック

現地の様子

イタリアの一日当たりの新規感染者は、相変わらず平均で5万人超(4月最終週の平均値)です。それでも、4月はイースターの連休の翌週も祝日が続いたため、大型の連休を取った人が多かったようです。また、イタリアも日本と同じように、3年ぶりに規制の少ない春の旅行シーズンを迎えたこともあって、国内の観光地は多くの旅行者で賑わいました。

上記のように、感染状況自体は下げ止まっているので、マスクの着用義務が延長されたようです。実際に、着用義務のないスーパーマーケット等だけでなく、屋外でもいまだにマスクをしているイタリア人を多く見かけます。マスク習慣も3年目となって、すっかりイタリア人の間でも定着したのでしょう。

残念ながら、ロシアによるウクライナ侵攻も長引いているため、国際線の運航状況も懸念が続きます。イタリアの最新情報については、またこちらでお届けさせて頂く予定です。

投稿者プロフィール

舞緒 ルイ
舞緒 ルイ
2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。