イタリア添乗員ライセンスを取得!

今年も早いものであと3ヶ月足らず...9月後半から朝晩の冷え込みが厳しいミラノでは、早くも毛布を引っ張り出しています。例年だと10月半ばからセントラルヒーティングが点き始めるのですが、ウクライナ侵攻の影響でイタリアの光熱費が異常に高騰しているため、今年は暖房の入る時期も遅くなるという噂(涙)

新型コロナウィルスの感染状況については、夏以降はだいぶ落ち着いてきたイタリアですが、それでもまだ周囲で感染したという人の話は耳にします。ですが、10月からは公共交通機関でのマスク着用義務もなくなり、実際に街中ではほぼノーマスクですし、スーパーマーケットなどの屋内施設でもマスクをしている人はほとんど見かけません。

ウィルスが完全に消滅した訳ではありませんし、日本への入国の際にもワクチンを接種していないと陰性証明の提示が免除されないという条件付きではありますが、10月11日から海外からの旅行者の入国をオープンにすることを日本政府が正式に発表したことを受けて、航空会社をはじめ旅行業界に活気が戻ってきたように思います。

前置きが長くなりましたが、この2年半に及ぶパンデミックで世界中の旅行業界が大きなダメージを受けました。。。もちろん当ルイジーロも、予定していたツアーも中止となり、それ以降はご想像の通り~規模こそ小さいですが、大打撃となりました(痛)

そんなコロナ禍をチャンスに変えよう!というのは大袈裟ですが、コロナ禍だからこそ実現できたといっても過言ではない、オンラインでの諸々の恩恵:私の場合は、イタリアの旅行業について勉強し直すために専門学校のオンライン講座を受講しました。そして、観光立国のイタリアでは必須の旅行業資格の一つ”Accompagnatore Turistico”(アコンパニャトーレ・トゥリスティコ)~英語にするとツアー・コンダクター、つまり旅行添乗員~の試験をオンラインで受験し、なんとか合格することができました!

なぜオンラインが有難かったか…というと、専門学校も試験会場もベースはお隣のエミリア・ロマーニャ州にあったからです。約2ヶ月の間に週5日という集中講座だったので、ミラノから通学するのはとても無理でした。じゃあ、地元で通えば良いのでは?と思われるかも知れませんが、残念ながらミラノでは該当するような学校が見つかりませんでした。

コロナ以前の話をすると、この種の免許試験(公認ガイド、公認添乗員など)については、各州ごとに旅行業法で規則が定められていて、もともと試験日程がランダムな上、州によっては何年も実施されていないのが実情でした。そして、観光ガイドについては、基本的に受験した州での活動に限定されるので、例えばミラノの観光ガイドをするには、ミラノのあるロンバルディア州でのライセンスを取る必要があります。

ところが、添乗員のライセンスについては、認定そのものは州ごとの規定で取得するのですが、ライセンス自体はイタリア全土で有効で、もっと言うと世界中を案内することが可能なのです。(一例としては、イタリア人グループを連れて日本への観光旅行にアテンドすることができます。)そのため、どこの州で受験しても『イタリア政府公認ライセンス』として通用するため、コロナ以前では、試験日程がどこかの州で公示されると、たとえそれが遠くの街でも遥々遠征して受験に行った人も少なくないと聞いています。

ということで、今年の6月に受験して合格したライセンスの免許証が、先日ようやく手元に届いたので、そのご報告をさせて頂きます。申請から3か月半(イタリアあるあるですが…苦笑)~首を長くして待ちましたが、無事に届いてホッとしています。

これまで日本の旅行業資格と積み重ねた経験をベースに運営してまいりましたが、今後はこのライセンスを活かして、より幅広くイタリアやヨーロッパ内をご案内させて頂けたらと思っております。もし、そろそろイタリアやヨーロッパ旅行をしたい…という方がいらしたら、ルイジーロまでお気軽にご相談くださいね!

投稿者プロフィール

舞緒 ルイ
舞緒 ルイ
2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。