ミラノ サンシーロ・スタジアムへの行き方🚇

前回に続いてサッカーの話題です。伝統ある名門クラブが競い合うイタリアのプロサッカーリーグ<セリエA>~中でもミラノの2つのビッグクラブには、ACミランに本田圭佑選手が3年半、インテル・ミラノに長友佑都選手が7年余り所属して活躍していたこともあり、日本のサッカーファンにも人気があります。また両チームの本拠地サンシーロ・スタジアムは、数々の名試合が繰り広げられた「イタリアサッカーの聖地」と呼ばれています。

今回は、ミラノ市内からサンシーロ・スタジアムへの行き方(公共交通機関を利用)を詳しくご紹介したいと思います。

地下鉄/メトロでのアクセス

ミラノの地下鉄は5路線あるのですが、その中で2013年に開業した5号線・M5〔通称リッラ〕が、2015年4月末からサンシーロ・スタジアムまで延長されたため、地下鉄でのアクセスが一番早くて便利になっています。

ミラネーゼにはLinea Lilla(リネア・リッラ=藤色線)と呼ばれ、ご覧のように標識や手すりの色まで全て藤色で統一されているので、乗り換えの際なども一目瞭然で分かりやすいですね!

この5号線は新しいだけあって、プラットホームにもホームドアが取り付けられていています。そして、それだけではないんです。これはイタリアでは初で、ヨーロッパでもまだ珍しいと思うのですが、自動列車運転装置を採用している。。。つまり無人運転なのです!(東京では、ゆりかもめやディズニーリゾートラインがそうですが、地下鉄で自動運転というのは私にもちょっと新鮮に映りました。)

改札口を出ると、左手に下の写真のように出口<Uscita>(イタリア語で出口のこと...”ウッシータ”と発音)という文字と一緒に<Stadio Meazza>という表示が出ています。※このポスターはまだ長友選手が在籍していた頃に撮影した写真なので、現在は変わっています。

実は、スタジアムのある辺りがサンシーロという地域なので通称でそう呼ばれているのですが、正式なスタジアムの名称はStadio Giuseppe Meazza(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)と言います。

そして、階段またはエスカレーターを上がると、ご覧のように回転式のゲートがあるので、試合の日にはここを通過することになります。※このゲートは数年前までは存在せず、試合がある日のみ使用されるもののようです。試合日以外にスタジアムへ行く時は、この脇に普通のドアがあるので、そこから外へ出られます。

このゲートの向こう側には、目の前に巨大なスタジアムが現れるので迷うことはありません。試合がある日には、このスタジアムの周りに売店がずらりと並び、ユニフォームをはじめとしたサッカー関連商品が売られたり、ホットドッグやパニーノやドリンク類が販売されるので、下の写真とはまた違った景色になります。

この地下鉄5号線・M5へは、①中央駅からなら2号線・M2〔緑線〕に乗ってガリバルディ<Garibaldi>駅で乗換えられますし、中心部の例えば②ドゥオモからなら1号線・M1〔赤線〕のロー・フィエラ<Rho Fieramilano>方面(M1は二手に分かれているので行先に注意!)に乗って8つ目のロット<Lotto>駅で乗換える方法もありますが、試合のある日はロット駅で既に満車の可能性が高いのと、乗換え通路が封鎖されて地上に一旦でなくてはならないので、路線図上では遠回りのようでも③3号線・M3〔黄線〕のコマジーナ<Comasina>方面に乗って6つ目のザラ<Zara>駅で乗換えた方が無難でしょう。

参考までに、①の場合の所要時間は約30分、②もスムーズに乗り換えられれば約30分ですが時間帯によってはもっとかかるでしょう。ちなみに③で迂回した場合は約40分です(急がば回れ!)。

ミラノの地下鉄については、前に他の記事で詳細を書いているので以下を参照して下さい。

ミラノの公共交通機関について

ルイジーロHP/お知らせ/レポート/ミラノの公共交通機関について

さて、試合のある日にはこの地下鉄も満員電車となりますので、時間に余裕をもって向かうことと、切符は往復分で2枚買っておくか、1日券または回数券を入手しておくようにして下さい。ちなみに、往きは時間帯がばらけるのでさほどでもありませんが、試合が終わってからは帰る人が集中して駅に殺到するので、地下鉄の外から入場制限がかかり、ホームに辿り着くまでにかなり時間がかかることを覚悟しておいて下さい。

特にダービー戦やチャンピオンズリーグなどのビッグマッチになると、7.5万人収容のスタジアムが満員御礼になりますから、大混雑は必至です!地下鉄内のスリにはもちろんのこと、ナイターの場合はホテルへたどり着くのは深夜近くになりますから、帰り道にも十分に用心をされて下さい。

路面電車/トラムでのアクセス

地下鉄案内が長くなりましたが、もう一つ公共の交通機関で行く方法には路面電車/トラムがあります。

一番わかりやすいのは、大聖堂(ドゥオーモ)広場のすぐ近くの停留所から、16番のサンシーロ行きのトラムに乗って行く方法です。停留所の場所は、ドゥオーモを背にして広場の左手の角にモンダドーリ<MONDADORI>という大きな書店があり、そこを左に曲がってすぐの所にスポンティーニ<SPONTINI>という切り売りピッツァのお店があって、その真ん前が停留所です。ドゥオモ広場の周辺には、<Duomo>という名前の停留所が何ヵ所かにあり、路線によって停留所のある通り/場所が異なるので注意して下さい。

上の写真は、ちょうど16番のトラムが停留所に来たところですが、【16 SAN SIRO】と表示があるように、このトラムの終点がスタジアムの真ん前なので、ミラノの景色を眺めながら移動されたいという方には、地下鉄より時間はかかりますがお勧めです。ただし、トラムは地下鉄と比べると一度に乗車できる人数が少ないので、試合のある日はかなり混み合います。

余談ですがその昔、まだ地下鉄5号線がなかった頃の話です。プライベートで友人とサッカー観戦目的でイタリアに来ていて、トリノでチャンピオンズリーグ(CL)の試合観戦をした後にミラノに立ち寄って、欲張ってもう一試合CLの試合を観られないかと、ダメ元で当日券狙いで、ドゥオーモ前の広場からトラムに乗ってスタジアムに行こうと思ったら、熱狂的な対戦相手(某イギリスの赤いチーム)のサポーターの勢いに圧倒されて、すし詰め状態のトラムに乗り込む勇気が持てず、泣く泣く観戦を諦めた経験があります(苦笑)

シャトルバスの利用/スタジアム周辺の地図

もう一つの方法としては、スタジアム側で試合の日に限り運航させているシャトルバスを利用する方法です。このバスが発着するのが、地下鉄の1号線と5号線が停まるロット<Lotto>駅がある、ロット広場<Piazzale Lotto>になります。

私自身は利用したことがないのですが、たしかシャトルバスの利用は無料だったと思います。ただし、ものすごく混むので、乗れない場合は多くの人がスタジアム目がけて歩いている姿をよく見かけます。距離にすると約2㎞、地下鉄の駅にして2.5駅分、ブラブラ歩いて約30分です。

参考までに、スタジアム周辺の地図を掲載します。

Mのマークが地下鉄/メトロの駅です。スタジアムへは、5号線の終点<San Siro Stadio>の一つ手前の<San Siro Ippodromo>という駅からもアクセスできますが、この駅は試合終了後は安全上の理由からクローズされるので、地下鉄に乗って帰る場合は、終点駅の方へ向かってください。

ここまで公共の交通機関での行き方をご案内してまいりましたが、試合観戦へ行くにあたり、特にナイターの場合には、帰りの混雑とその足の確保(タクシーはまず捕まらないと思っていた方が良いでしょう)が心配されるところです。

ルイジーロでは、サッカー観戦チケットの予約手配とあわせて、スタジアムとホテル間の往復送迎の専用車手配も承っていますので、詳細は直接お問い合わせ下さい!

サッカーチケットの購入方法

前回の記事でもご紹介させて頂いたように、サッカー観戦が目的でイタリアへ来る方も、イタリア旅行のついでに日程が合えば生で観戦したいと思っている方も、どうやって観戦チケットを入手したらよいか・・・というのがポイントになってきます。

特に、ミラノのサンシーロスタジアムを拠点とする2つのビッグクラブの試合を観るのは、年々ハードルが上がってきています。というのは、両クラブとも熱狂的なサポーターの数が増えているのと、そのサポーターが保有している【年間シート】の占有率が上がってきている~つまり、一般に販売されるチケット/座席数が少ないため、人気のカード(ダービー戦や上位争いの試合)の時にはあっという間に売り切れてしまったりするので、カードによっては公式サイトからの購入はほぼ不可能だったりします。

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実際の具体的な例としては、2月4日にサンシーロで行なわれる伝統的なイタリアダービー戦<インテルVS.ユベントス>のカードが、インテルのクラブ公式サイトではすでにSold Out(完売)となっているのですが、こちらのサイトではまだ販売中でした。もちろん、これだけの人気カードなので、公式価格よりはプレミアがついてチケット代も高くはなっていますが、それでも「スタジアムで生観戦したい!」という方には、自分の予算と折り合うのであれば一つの入手手段になるかと思います。

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投稿者プロフィール

舞緒 ルイ
舞緒 ルイ
2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。