EUで新たな出入国管理システムの導入開始＜2025年10月＞

2025年10月17日 2025年10月17日舞緒ルイ

舞緒ルイ

以前こちらで、欧州への電子渡航システムの導入が来年後半に延期になったニュースをお伝えしましたが、それとは別に、今週（10月12日）より新たな出入国管理システム（EES）が導入されたそうです。

このシステムEES＜Entry/Exit System＞は、EU域外の国籍を持つ旅行者の指紋と写真を撮影し、そのデータを電子的に登録するもので、今後6ヶ月間の移行期間を設け、完全な運用は2026年4月10日に開始となる見込みです。

EESは、言い換えると従来のパスポートへのスタンプの代わりに、顔画像、指紋、パスポート情報、出入国日を電子的に記録して出入国を管理するシステムとなります。つまり、今後はパスポートに押印されていたスタンプは省略されることとなります。

この措置は、不法滞在の防止、身元詐称への対策、国境管理の効率化が目的とのことですが、導入の噂は聞いていたものの、現在、日本滞在中の筆者も、あまり耳にしないニュースでした。たまたまネットニュースで見かけたので、こちらで取り上げた次第です。

私自身が今月末に日本からイタリアへ戻る予定なので、実際のパスポートコントロールでの体験を改めてこちらでレポートしたいと考えています。

さて、ヨーロッパでは10月の最終日曜日（今年は26日）から冬時間に戻ります。

ミラノもすっかり秋が深まっている様子で、今週半ばからはセントラルヒーティングの稼働も開始されています。夏時間から冬時間に切り替わると、一気に日が短くなって、冬支度を始めるタイミングとなります。

冬のミラノの様子はまたインスタグラムなどでも写真をアップしていきたいと思います！

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舞緒ルイ: 2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。