コルドゥージオ広場の大規模な再開発プロジェクト

公私ともに多忙を極めている間に、ミラノはすっかり真夏を迎えています。久しぶりに更新する情報は、ミラノ中心部の大がかりな工事についてです。

旅行者の方には、〔コルドゥージオ広場（Piazza Cordusio）〕と聞いてもピンとくる方は少ないかと思います。分かりやすくいうと、ドゥオモ広場やガッレリアのすぐ近くで、スフォルツェスコ城へと続く歩行者天国“ダンテ通り”の基点となる広場であり、今や観光名所にもなっている〔スターバックス・リザーブ・ロースタリー〕（イタリアのスタバ1号店）やミラネーゼにも大人気の日本が誇るUNIQLO（イタリアのユニクロ1号店）が面している広場になります。

その広場で、5月6日から始まっている（9月14日までの予定）大規模な工事の一部の様子がこちらの写真となります。

ご覧の通りの大規模工事となっているのですが、一見した時はトラム（路面電車）のレールを張り替えるだけの工事なのかと思っていたのですが、どうやら下水道も含めた大掛かりなものらしいです。また、レールの周りの石畳の部分も、また石畳を敷き直しているので、とても労力のいる工事となっています。

この広場の下には広場と同じ名前のメトロの駅がありＭ１＝１号線〔赤〕が通っているのですが、地上でも主要なトラム５路線が行き交うまさに交通の要（かなめ）なのです。当然この工事によりルート変更やダイヤ変更が実施されています。トラムはメトロやバスと同様、ミラノの公共交通機関を担うATMが運営していますが、その公式サイトでは以下のようなアナウンスとともに、ルート変更の路線図も見れるようになっています。

コルドゥージオ広場の再開発により、いくつかの路線の運行が変更

5月6日から9月14日まで、このページに掲載されているカレンダーに基づき、複数の路線の運行状況が変更されます。ご旅行の都合がよろしければ、地下鉄のご利用もご検討ください。

筆者は自宅からメトロの駅が遠いので、街の中心部へ行く際の移動手段はトラムに乗ることが多いのですが、ちょうど５月初旬に予定外の一時帰国をしていたこともあり、この工事のニュースをまったく知らずにいました。

そして、仕事でコルドゥージオ広場の先まで行く用事があってトラムに乗っていたところ、目的地の近くまで行っていたトラムが突然に迂回して、来た道を引き返し始めたので焦りました！慌てて最寄りの地下鉄駅に接続する停留所で降りて、地下鉄に乗り換えて移動することにしました。

現地在住者なので、こういった機転で事なきを得て待ち合わせに間に合ったのですが、旅行者の方には少しハードルが高いのではないかと思います。

今回、この話題を取り上げたのは、この工事で影響を受けている路線の中で、旅行者の方に関係するルートが含まれているからなのです！！それはトラムの16号線で、ドゥオモ広場から最後の晩餐のある【サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会】の前を通り、サッカーの聖地【サンシーロ・スタジアム】まで行く路線なのです。そのため、こちらのホームページでもこれら2ヵ所へのアクセス方法として、16番のトラムに乗っていく行き方を説明しています。

つまり、今現在（～9月中旬まで）は、この教会やスタジアムへ行くアクセスは、メトロを利用するかタクシーに乗って行くかの手段となります。

ミラノは2026年2月に行われる冬季オリンピックに向けて、街中の至る所で建設や工事が行われています。予定通りにこの工事が完了してくれることと、再開発後の新しく生まれ変わった広場が見られることを楽しみにしたいと思います♪

投稿者プロフィール

舞緒 ルイ

2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。

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