• 舞緒ルイ

イタリアでの免税手続き~後編:ミラノ


さて、前編では一般的なイタリアにおける免税手続きの概要をご説明しましたが、後編では空港ごとに具体例をあげながら詳しくご説明したいと思います。

今回は、日本への直行便も就航しているイタリアの二大都市、ローマとミラノについて触れますが、まずは私が拠点とするミラノからのご案内です。

ミラノには2つの国際空港があり、ミラノ郊外(ミラノ市の北西約50km)に位置するマルペンサ空港と、ミラノ市の南西(中心部から約5km)にあるリナーテ空港です。

リナーテ空港は欧州線と国内線が中心で、マルペンサ空港は日本からの直行便など大陸間の中長距離線も発着しています。

ミラノ・マルペンサ空港

マルペンサ空港には2つのターミナルがあり、1998年にオープンした新しい方が<ターミナル1>として、主な航空会社が発着するターミナルで、もともと最初にあった方が<ターミナル2>として、LCC(ローコストキャリア)専用となっています。

つまり、日本からの旅行者の方の大半が利用されるのがターミナル1となります。

上の写真は、マルペンサ空港ターミナル1の出発階の中央エリア(12番)で、ここに免税手続きをするカウンターが並んでいます。

前編でご説明した①の方法=免税対象品を航空会社への預け荷物(スーツケース類)に入れて手続きする場合は、まずスーツケースを持ってこちらに行きます。

手続きに必要な書類は:

*免税書類と購入品のレシート

*パスポート

*航空券(Eチケット)または搭乗券

この3点になります。

あらかじめ航空券を印刷して持っている場合は、航空会社のカウンターでチェックインをする前に、こちらに来て手続きが可能です。航空券がない場合は、チェックインをして免税手続きが必要な旨を伝え、その際にスーツケースを預けずに、搭乗券をもらって荷物を持って向かいましょう。

前編に書いているように、3つの会社の窓口があるので、書類と同じ会社のカウンターで手続きをします。つまり、複数の会社の書類を持っている場合には、それぞれで手続きが必要です。

上の写真は非常にすいている状態ですが、時期、時間帯やタイミングによっては長蛇の列ができていることもしばしばありますので、免税手続きをする場合には余裕を持って空港へ向かった方がよいでしょう。

書類の処理が済むと、その場で払戻し方法の希望を聞かれますので、クレジットカードに振込んで欲しい場合は、該当のカードを渡して登録してもらうと、添付の封書に入れて郵送するよりも格段に処理がスピーディに行われます。ちなみに、払戻しはカード会社のレートで円換算されて日本円で戻りますが、円からユーロに交換した時よりも低いレートで計算されます。

また、現金(キャッシュ)で払い戻しを受けることもでき、基本的にはユーロとなりますが、これが一番早くて確実です。ユーロ圏にまた来る予定がある場合は、こちらがお勧めです。

※キャッシュの場合は、一定の手数料が引かれます。グローバルブルー社の場合、払戻し額が€800までは3~8ユーロと段階に応じ決まっていて、€800を超える時は金額の1%が手数料です。

なお、イタリアへ来る前に他のEU加盟国で発行された書類については、ここのすぐ近くにある税関(写真左端の看板掲示〔DOGANA/Customs〕とある矢印⇦の方向)で承認を受けなければなりません。

また、免税会社の窓口でのチェックで、高額商品の書類については、税関へ行って承認を受けてくるよう指示される場合もあります。

そこで税関員に品物がどこにあるかを聞かれ、場合によってはスーツケースを開けて品物を見せるように指示されることもあります。

これらの手続きが無事に済んだら、スーツケースを持って自分が搭乗する航空会社のチェックインカウンターへ行って荷物を流せば完了です。

このように、マルペンサ空港の免税カウンターで税関の代わりに業者が免税処理を代行するようになったのは、2015年のミラノEXPOの年からで、万博で旅行者が急増するにあたり免税手続きを簡略化するのが一番の目的だったようです。

それまでは必ず税関ですべての免税書類にスタンプ(承認印)をもらう必要があり、その書類を指定の封筒に入れて投函しクレジットカードへの振込み処理をしてもらうか、空港内の払戻し窓口に行って現金化するという処理の仕方が一般的だったのですが、その手間がかなり省略されて、免税カウンターで払戻しの処理(クレジットカードの登録または現金化)まで一回で済むようになりました。

なお、2018年9月からは税関承認が電子化されコンピューターで処理されるようになったため、実質的なスタンプは押されなくなりました。

次に、前編でご説明した②の方法=免税対象品を機内持ち込みの手荷物に入れて手続きする場合についてです。

チェックインをしてスーツケースを流した後、搭乗券をスキャンしてセキュリティ・チェックを受けて中に入り、エスカレーターで下の階へ降りると下の写真の場所に出ます。

日本行きの直行便などはBゲートなので左方向となりますが、手荷物での免税手続きがある方は、先に表示のTAX FREE REFUNDSという矢印に従って右方向へ進んで下さい。

免税店が並ぶエリアを少し進んでいくと、右手に下の写真のような場所が見つかると思います。

ここが出発ゲートエリア内にある税関〔DOGANA/Customs〕なのですが、この奥に進むと下の写真のように免税手続き代行業者3社の窓口カウンターが並んでいます。

外と同じように、自分が持っている書類と同じ会社の窓口で手続きをすることになります。

こちらで免税対象品を提示して、書類とレシート、パスポートと搭乗券を用意して下さい。

手続きや払戻しの方法などは、外の場合とまったく同じです。

外の手続きカウンターに比べると空いているようですが、タイミングによっては並んでいることもあるそうです。

ミラノ・リナーテ空港

マルペンサ空港と違って、免税手続き代行業者のカウンターは設置されていないため、①の方法で手続きを行なう場合は、まず航空会社のチェックインカウンターでチェックインをし、その際に免税手続きがある旨を伝えて、バゲージクレーム(受託手荷物)タグを付けてもらったスーツケースを持って税関へ向かい、書類に承認を受けるという手順です。

②の方法で機内持ち込み手荷物にする場合は、EU加盟国の最終出国地での手続きとなるので、欧州線で乗継ぎする際の空港で、税関または代行業者カウンターを探して手続きを行なってください。

税関の位置や窓口の運営時間などの詳細は、乗継の空港のWEBサイトや航空会社のHP等で確認しておくと良いでしょう。

なお、この夏、滑走路の全面改修工事のため3ヶ月間クローズしていたリナーテ空港ですが、10月27日より再稼働し始めたばかりです。ですが、空港ターミナル自体もかなり老朽化しているため、並行してターミナルの建物についても大規模な改装工事が進められています。この空港全体の工事完成予定は、現時点で2021年夏頃なので、それまでは税関等の場所などについても流動的になる可能性があります。

お伝えできる情報が分かれば、こちらでもアップデートしたいと思いますが、基本的にはご自身で最新の情報を調べておかれることをお勧め致します。

※後編:ローマの記事の最後に「まとめ」を書いているので、合わせてご参照ください。

※こちらは2019年10月時点での情報を基に記載しています。

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