• 舞緒ルイ

ミラノでのワクチン接種レポート

最終更新: 6月13日

今回は、筆者自身が居住地のミラノで受けた「新型コロナウィルス」のワクチン接種について、当日の詳細をレポートしたいと思います。


<予約から接種当日まで>

私がオンラインで予約したのが5月10日なので、5月31日の接種日まで3週間の待機期間がありました。この間、ニュース報道や接種体験者の色々なコメント・感想を見聞きして、「期待と不安」が入り混じりました。

ちょうど接種状況が加速し始めてから、徐々にイタリアの感染状況が落ち着いてきた頃だったので、ワクチン接種が進むにつれ、感染状況が収束していくことへの期待。

同時に、接種後の副反応や、ごくごく稀に死亡するケースもあるという事実、そして、まだ医学的に未知な部分、特に将来的な後遺症に対する漠然とした不安。


ワクチンを否定的に捉える人もいれば、打ちたくても体質的に打てない人もいる中で、きっと世界中に、同じような想いを抱きながら接種する人が多いのではないかと。。。


予約時間は夕方の17~18時、夫の帰宅を待って一緒に会場へ向かいました。海外で受ける初めてのワクチン接種ですから、事前に問診票などの記入を済ませているとはいえ、一人で受けるよりも夫がいた方が安心だと思っていました。


予約できた接種会場は、自宅からも程近い市内の展示会場にあるワクチンセンターです。

(現在、ミラノ市内には、約20ヶ所のワクチンセンターが設けられています。)

上の写真・左に見えているガラス張りの円柱形の建物が螺旋階段になっているのですが、それと同じものが手前の白テントの所にもあり、そこが階段への入り口となります。

スマホの画面を提示し、予約日時を確認され、そこから2階(日本の3階)まで上がっていくと、上の写真・右の会場入口がありますが、展示会場なのでワンフロアの高さが普通の建物の倍はあるし、螺旋状でグルグル回るので、マスク着用で辿り着く頃には息切れ状態でした💦

入ったところで検温~といっても、センサー式のモニターが置いてあって、自動的に体温が表示されるシステムです。


実はここ・・・昨年3月の感染爆発の際に、ミラノ市内の病院が重症者で溢れて逼迫し、展示会場の一部を突貫工事で改装して作った臨時の病院だったところです。

その時のブログ記事があるので、よければコチラ☜から参照して下さい。


ちなみに、この一年前の記事で紹介している他都市の臨時病院として使用した施設の多くは、現在ワクチンセンターとして利用されているところがほとんどです。


<当日:受付から接種の流れ>

中に進んで、受付会場の入口にいる係員に再びスマホに保存している予約票を見せ、そこで受付番号が渡されました。下の写真のように、待機用の椅子が並べられていて、前方にあるモニターに自分の受付番号が表示されるのを待ちます。いわゆる郵便局や銀行と同じシステムです。


かなり待つのかと思いきや、受付窓口が16ヶ所もあるので、10分も待たずに自分の順番になりました。表示された窓口番号の所へ行って予約票と健康保険証を提示し、予約内容の確認作業です。ここで各社のワクチン情報と注意事項の記載してある紙(事前にオンラインでも閲覧可能)を渡されます。


私が受け取ったのは、ファイザー社とモデルナ社の2社の説明が一枚両面に印刷されたものと、ジョンソン&ジョンソン社のものが一枚でした(あとで分かったのですが、夫にはジョンソン&ジョンソン社の代わりに、アストラゼネカ社のものが渡されていました)。

私の当たった受付窓口の担当者は、おそらく同世代と思わしき女性だったのですが、私が日本人と分かるやいなや...「貴女は日本で生まれたんですか?」「日本へは時々帰っているの?」とワクチンとは関係ない質問をしてきた後で、「日本へ行くのは私の長年の夢なんですよ!」とはにかむような笑顔で話してくれました。


日頃はメルカート(青空市場)などで中国人に間違われることが多いので、こうして親日家のイタリア人と遭遇すると、なんだかそれだけで嬉しくなり、おかげでワクチン接種前の緊張がだいぶ和らぎました(笑)


受付の後は医師による問診へと進みます。問診用の部屋が3つほどあり、その前のスペースに椅子が2列に並べられて、到着順に奥から座って待機します。順番が来ると、係員が部屋に振り分けるのですが、私たちが夫婦だと分かると、一緒に案内をしてくれました。


部屋の中がさらにパーテーションで、3ヶ所くらいに区切られていましたが、私たちが当たったのは若手の男性医師で、予め記入していった問診票を渡すと、それを見ながらいくつか確認で質問されました。

まず年齢、コロナ感染経験、アレルギーの有無、服用中の薬があるか…等です。そして、私は一回接種型のジョンソン&ジョンソン(=JANSSEN)を勧められたので、1回で済むという魅力に飛びついて、それで承諾し、同意書に署名を求められました。

間違えのないように<JANSSEN>(イタリアではヤンセンと読む)と大きく書かれた赤い紙を渡され、一足先に接種ブースへと向かいました。


JANSSENというのは、ジョンソン&ジョンソン・グループの医薬品部門であるヤンセン・ファーマ社のことで、ベルギーに本部があり日本法人もあるようです。日本では、米国ジョンソン&ジョンソン社のワクチンとして紹介されているみたいですが、こちらでは主にヤンセンと呼ぶことが多いです。

日本でも5月に承認申請したばかりだと聞きましたが、ここイタリアでも4月下旬から実際の接種が始まった後発組で、予約時点で添付されていたリンクの説明書の中にもなかったのです。


係員の誘導に従い接種ブースの方へ向かうと、順番を待つ小部屋へ案内されました。少しして呼ばれたので、打ち方の看護師らしい人の待つカーテンで仕切られた空間(下の写真中央)へ向かいました。病院として使用されていた時に、ここにベッドが置かれていたのでしょう。

ここで医師からもらった紙を渡し、名前を確認されて、肩を出して消毒⇒接種です。一瞬「ズーン」とした鈍痛を感じましたが、すぐに終了です。


横に設置してあるプリンターから印刷された「QRコード入りの接種証明書」をその場で渡され、待合所で15分ほど休憩してから帰宅するように言われました。

接種後の待合所で合流することになっていた夫を探し、空いている席を見つけて座りました。上の写真・右のように細長い廊下の両脇に椅子が置かれているほか、奥の方にもう少し広いスペースもありました。ここを看護師が巡回し、気分の悪くなった人がいないか注視しているようでした。


ここで夫の話を聞くと、彼は問診の結果、モデルナ社のワクチンを接種することになったそうです。そのため、夫の接種証明書には、2回目の接種の日時が記入されていました。

そして、携帯電話にも直ぐにSMSが届いて、2回目の接種日時が通知されたそうです。


結局、どこ製のワクチンになるかは、その会場のリアルタイムの在庫状況などにもよるので、1回目の接種に行った時に、医師との問診を経て決定することになります。


会場に到着してから、接種後の休憩を終えて会場を出るまで、ちょうど小一時間くらいでした。特に混乱や問題もなく、全体に滞りなく進められている印象です。


<接種後の副反応>

結果から言うと、上腕接種部位に2-3日は違和感が残り、腕を上げたりするのが痛かったくらいで、私自身は特に副反応らしいものは出ませんでした。


ただ、夫の方は、当日の朝から鼻風邪を引いていたらしく、接種日の夜から微熱が出て、横になってからも鼻水が止まらずに熟睡ができませんでした。翌日も倦怠感があったようで、2日ほど安静にしていましたが、3日目くらいから回復しました。

これが、ワクチンの副反応によるものなのか、単に鼻風邪をこじらせたものなのか、あるいは免疫が落ちていたために症状が出たのか、結局のところ分かりません。。。

2回目の接種の時には、万全の体調で臨んで、副反応が最小限で済みますように!


実は、私が医師の勧めに従ってジョンソン&ジョンソンのワクチンに決めた理由の一つに、2回目の方が副反応が出る人が多く、1回目より症状が出るというデータを目にしていたからでした。注射が好きだなんて人はいないと思うので、1回の接種でほぼ同じような予防効果が得られるのなら、それに越したことはない・・・と、思ったからです。


そして、後で思ったことですが、万が一にも、夫婦で二人とも思い副反応が出て寝込んでしまう可能性もあったことを考えると、同じ日に予約をせずに、あえてずらすべきだったと反省した次第です(苦笑)


<まとめ>

日本とは違うと思うので、あまり参考にはならないかも知れませんが、ミラノのワクチンセンターで接種した詳細をレポートしました。


他の都市や州によって多少の違いはあるでしょうけれど、私と同じように、イタリア在住の日本人で接種を終えた方が口をそろえて言った感想は・・・「イタリアにしてはスムーズ!」「イタリアやればできる!」「よくオーガナイズできてる!」といったものでした。

ほとんどの在イタリア日本人は、これまで役所の手続きに始まり、警察、銀行・郵便局などでも散々大変な思いをしてきた人が多いからこその感想でしょう(苦笑)


以上、レポートだけで長くなってしまったので、その後のイタリアの状況などは別途ブログに上げたいと思います。



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