• 舞緒ルイ

イタリアで最高気温の記録更新!

更新日:8月15日

今週に入って猛暑が続いているイタリアですが、週半ばの11日(水)午後にシチリア島のシラク―サで48.8度の気温が観測されました。

実はこれ、イタリアのみならず、欧州における観測史上での最高気温となるそうです!

世界気象機関(WMO)によると、これまでの欧州の最高気温は、1977年にギリシャのアテネで観測された48.0度でした。


シチリア島は地中海に浮かぶ最大の島で、長靴の形をしたイタリア半島の<つま先>の先っぽに位置し、南イタリアの一つの州に数えられます。その島の南東部にあるシラク―サは、古代ギリシャの植民都市に起源を持つ、世界遺産にも登録されている街です。

(※下の画像で位置が確認できます)

シチリア島のシラク―サで観測されたヨーロッパの最高気温記録

今回の猛暑は、イタリアを覆う高気圧が原因で、アフリカ大陸から来る熱波の影響で発生しました。そして、この熱波には名前が付けられていて、英語で『ルシファー』(Lucifer)、イタリア語では『ルチーフェロ』(Lucifero)と呼ばれています。

<※ルシファーはキリスト教において、堕天使の長であるサタンの別名で、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称>


今週末にかけての天気予報~アフリカからの熱波を示す気圧配置

上の図でも分かるように、イタリア半島の下には”アフリカ大陸”が横たわっています。

そして、イタリア北部に横たわるアルプス山脈の上からは低気圧が来ていて、この気圧の境界では、”テンポラーレ”と呼ばれる、ゲリラ豪雨のような激しい雷雨が起こりやすく、時に雹(ひょう)が降ったり、水害をもたらしたりするのです!


ところで、「えー、熱波に名前があるの?」と思われた方⇒「ですよね~?」

実は私も今回の件で初めて知りました😅


実は2年ほど前から、気温が38℃を超えるような猛暑をもたらす熱波に、ハリケーンのように名称を付けることが、気象学や公衆衛生の専門家・研究者や政治家などによって提唱されてきたそうです。

米国をはじめ、世界中で記録的な猛暑が頻発するなか、広く一般への注意喚起を容易にし、対策を促すことにつながる、つまり、異常なまでの暑さは<海に行く理由>にはならず、<命にかかわる問題>であることを認識してもらうため...というのが主な目的のようです。


この熱波によって、イタリア南部では(ギリシャでも)大規模な火災や山火事が発生し、一部の集落で大きな被害が出ていることが、連日のニュースで報じられています。

ドラギ首相は12日、山火事の被害を受けた町村に金融支援を実施する方針を示しました。


そして、シチリア島で史上最高気温を記録した『ルシファー』は、その後イタリア本土を北上し、首都ローマや私の住むミラノなど、各都市にも気温の上昇をもたらしています。

イタリア保健省は、猛暑に見舞われている複数の地域にレッド・アラートを発令している程です。

8月13日(金)のイタリア各地域ごとの予想最高気温

ご覧の通り、イタリア半島と周辺一帯が真っ赤です🔥 体温よりも高いって・・・

ミラノでは、7月中が例年より涼しかっただけに、この暑さは殊更に堪えます💦


日本のニュースでは、西日本を中心に”災害級の大雨”の様子が伝えられていましたが、この頻発化している異常気象への世界規模での早急な対策を求めてやみません。



<イタリアの感染状況の推移>

では、イタリアのその後の感染状況の推移について見てみましょう。(この記事は執筆時8月14日現在の情報を基に書いています)


今回は、過去3週間の推移を1日の増加数週ごとの平均値で見てみましょう。

1週間のトータル数ではなく、一日あたりの平均数となります。 


   * 7/23- 7/29 感染者数: 4,930 死者数: 16 回復者数: 1,541

   * 7/30- 8/ 5 感染者数: 5,755 死者数: 19 回復者数: 2,512

   * 8/ 6- 8/12 感染者数: 6,177 死者数: 24 回復者数: 3,262


先週末(8月6日)から、グリーンパスの導入が始まったイタリアですが、ご覧のように、感染者数はじわりじわりと増えて来ています。この2日間は3ヶ月ぶりに7千人を超え、死者数も昨日は45人と、6月末以降で久しぶりに40人台を記録しました。


バカンスシーズンの真っ只中で、リゾート地のシチリア島やサルデーニャ島では、そろそろ”イエローゾーン”に逆戻りすると囁かれ始めています。

イタリア人にとっては、とにかく夏のバカンスで羽根を伸ばせれば、秋以降は昨年のように規制が始まっても致し方ない、という考えている人が多いのでしょう。


<まとめ>

昨日、日本の新規感染者が初めて2万人を超える...という衝撃的なニュースを耳にしましたが、その数字自体よりも、この状況下でバタバタとしている政府や自治体の対応に不安を覚えます。

医師会をはじめ、医療関係者の方々の緊迫した訴えや提言の声が、どこまで上層部に届いているのか?と、疑問ばかりが頭をよぎります。

この本当の意味での実質的な『緊急事態』を乗り切るには、国のトップがドラスティックな政策を打ち出してくれないと収拾がつかないように思うのですが、それを期待できるリーダーがいないのが、今の日本の最大の危機なのかも知れません。




PS:インスタグラムでも、ミラノ市内を中心にした写真をアップしています!

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